「千切りキャベツが臭い」と感じた時の原因と対処法
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「スーパーやコンビニで買った千切りキャベツからどうも異臭がする」という経験をした人は少なくありません。
工場で加工・製造されているカット野菜の場合、塩素っぽいニオイがすることがありますが、それとはまた違うニオイ。
キャベツ、特に千切りキャベツで多い「ニオイ」の原因と対処法をまとめてみました。
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千切りキャベツが臭い原因
千切りキャベツが臭い原因としては「温度管理が徹底されていない」「キャベツの品種が切り替わった」「キャベツの成分が反応した」の3パターンが考えられます。
温度管理が徹底されていない
カット野菜は基本的に商品温度を10度以下にして、品質を保つようにしています。
それが何らかの理由で商品温度が上がり、カット野菜に付いた細菌が繁殖したり、野菜が傷んだりすることでニオイが発生しやすくなります。
カット野菜を購入した時は、できるだけ早く冷蔵庫に入れて品温を下げることで、キャベツの臭いニオイを防止します。
「すぐに食べるから」と常温で放置しておくと、夏場は特に食中毒の原因にもなるので止めておくのが無難です。
キャベツの品種
ある会社の一例を紹介します。
毎年4~6月になると、キャベツのニオイについての問い合わせが多くなるようです。
千切りキャベツで使われるキャベツの品種が、2~4月が収穫時期の「寒玉種」から、収穫期が5月からの「中早生種」へ切り替わる時期と一致しています。
中早生種のキャベツは、寒玉種に比べて呼吸量が多いので、キャベツ独特のニオイが強くなっています。
「いつもとニオイが違う」と思った時は、季節で品種の切り替えをした可能性があります。
キャベツの成分が反応した
キャベツにはイソチオシアネートという成分が多く含まれています。
異常になった細胞の増殖を抑えて、ガン予防に効果がある物質です。
このイソチオシアネートが酸素に触れると、ジメチルスルフィドまたは硫化メチルと呼ばれる物質に変化します。
ニオイは独特で、都市ガスをのニオイ付けとしても利用されています。
よく「ニンニクのニオイ」「キャベツが腐ったようなニオイ」と形容されます。
千切りキャベツからガス臭いニオイがしたら、ジメチルスルフィドが原因だと考えて良いでしょう。
キャベツがカットされたことで、切り口が酸素と触れやすくなり、結果的に臭いニオイを発生させやすくなります。
このニオイは工場で加工された千切りキャベツも、自家製の千切りキャベツも変わりません。
対処法
まず、臭いニオイを発生させないように「千切りキャベツを10度以下に保つ」「空気に触れさせない」ことが大切です。
カット野菜は生の野菜に比べて傷みやすいので、温度管理に気をつけて、なるべく早く食べてしまうのが大切です。
千切りキャベツが臭い時の対処法としては、5つ考えられます。
- 水で洗ったり、冷水につける
- お湯でさっと湯通しする
- ゆでる、炒めるなどで加熱する
- 料理の味付けを濃くする
千切りキャベツが臭い原因の一つと考えられる「ジメチルスルフィド」は大量に摂取しなければ、身体に影響はありません。
しかしながら、千切りキャベツを食べてみて「ちょっと怪しいな」と感じた時は、食べずに廃棄することを考えた方が安全です。