カット野菜とは

カット野菜に使われている薬品・添加物とは?

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以前「カット野菜は薬品漬け、添加物だらけで栄養がとれない」という記事がネットで広がり、大きな反響を呼びました。

そもそもカット野菜で使われている「薬品」「添加物」とは何を指すのでしょうか?

殺菌に使われる次亜塩素酸ナトリウム

野菜をカット野菜に加工する際、工場の多くで使用されているのが「次亜塩素酸ナトリウム」です。次亜塩素酸ソーダや、NaClOとも表記されます。

次亜塩素酸ナトリウムは水に溶かされ、一般的に100mg/Lまたは200mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム溶液としてカット野菜の殺菌に使われます。

日本の水道水の残留塩素濃度が1mg/Lなことを考えると、100~200倍というのは恐ろしく感じるかもしれません。

しかしながら、水道水には水を消毒するために塩素が入っています。
消毒とは「病気になる可能性がある有害な微生物を減らす」と言う意味で、殺菌とはまた意味が異なります。

カット野菜で使われる次亜塩素酸ナトリウム溶液は、殺菌を目的としています。
次亜塩素酸ナトリウムの量が多くなるのはある意味当然のことで、しかも次亜塩素酸ナトリウム溶液に浸けた後のカット野菜は、水できれいに洗浄されます。

高濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液が、そのまま私たちの口に入る訳ではないのです。

次亜塩素酸ナトリウムは食品添加物の一種

また次亜塩素酸ナトリウムは化学薬品であると同時に、食品添加物としての側面を持っています。

食品添加物は品質が安全であると国が認可したものしか使用できないので、次亜塩素酸ナトリウムをカット野菜に使っても、人体に危険は及ばないと言えます。

カット野菜の殺菌方法には次亜塩素酸ナトリウム以外にも、いくつかの方法があります。
次亜塩素酸ナトリウムは食品添加物ですが「出荷前には水洗いによって次亜塩素酸ナトリウムが除去されている」扱いなので、表示からは外されています。

その為、パッケージを見ただけでは、そのカット野菜がどのような殺菌処理がされているのか分かりにくいのがデメリットですね。

次亜塩素酸ナトリウムは加熱すると塩になる!

次亜塩素酸ナトリウムは、60℃以上の加熱によって最終的に塩化ナトリウムへと変わります。塩化ナトリウムとは、食塩のこと。

カット野菜が塩素っぽいなと思った時は、一旦水で野菜を洗い、炒めものや揚げもの、蒸しものにすれば、塩素くささが無くなります。

日持ちを良くするpH調整剤

カット野菜のサラダを購入した時に、pH調整剤と書かれたものを見ることがあります。

pH調整剤は食品添加物の一つで、食品の酸性、アルカリ性を調整する効果があります。
食品のpH値を4~5程度の酸性に保ち、変色を防ぎ、食品が腐るのを抑制します。

クエン酸、醸造酢、フマル酸などの物質名の総称として表示されています。
カット野菜の場合、次亜塩素酸ナトリウム溶液などで殺菌処理された後、pH調整剤をかけて出荷します。

pH調整剤はごく一般的な食品添加物で、市販のおにぎりやお弁当、加工食品をには大抵入っています。

もちろん安全性が高い食品添加物なので、口に入れても問題はありません。

最後に

「カット野菜は薬品漬け、添加物だらけで危険!」なんて言われますが、調理方法次第で「薬品」の効果を充分に除去できます。

またカット野菜は、きちんと食品添加物を使うことで、腐敗から起こる食中毒を防止している安全性の高い食品とも言えます。

あまりカット野菜を危険視し過ぎず、コンビニで買うお弁当やおにぎりのように「いつもじゃないけど、利用する時は利用する」と言う感じで使っていくのが良いのではないでしょうか。